インスタレーション



ママの友達のようちゃんが来てくれた。ママが美容院に行くので、子守りをしてもらう為。でもぼくも仕事の予定だったんだけど、休みになってしまった。こどもたちは前日から「明日ようちゃん来るね!はやくねないと!」と楽しみにしていた。インターホンが鳴り、ボルテージはマックス。なぜか玄関で靴を履き始める。「久しぶりー」とようちゃんが来た。すると急に無口になり始めた。恥ずかしいんだ。


下の子はおしゃべりブームなので、すぐに打ち解けた。でも上の子はずーと無口で「はっ」とか「ふん」しか聞こえてこない。「ねぇしゃべれる?」って聞いても無視する。その間、画用紙を床に敷いて、人形やブロック、おもちゃを適当に配置していく。画用紙には絵を描いて、セロハンテープでおもちゃとおもちゃを繋げたりしている。配置もこだわりがあるのか、入念に微調整。人形をその作り上げた、街?を歩かせて、口をパクパクさせて、人形とサイレントで喋っている。


街?散歩が終わり、シルバニアファミリーの家を触ろうとしたら、「ぎゃー」と悲鳴があがった。見に行くと、シルバニアファミリーの家の屋根に、茶色い芋虫がいた。小指よりも小さいサイズ。我が家は12階。どこからやってきたんだろう。ようちゃんにくっついてきたんかな。それから上の子も声が出るようになりました。



おしまい。
今日も見ていただき、ありがとうございました。

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