つっぱる



業務連絡のLINEが来た。業務連絡が来たら、翌日分の見積書を作成し、準備をする。名前、連絡先、住所など、個人情報が記載してある。大事なのは、一件目に向かう住所。自宅からの距離に応じて、出発時間を決めなければならない。たまに都外もある。そうなると、あまり夜更かしもできないので、住所は大切。なんと住所がうちのマンションだった。


以前マンション下の駐車場で荷物を整理している際に声をかけてきたマダムを思い出した。車にはラッピングしてあるので、たまにこうやって声がかかる。濃い黄色の眼鏡をかけた白髪のマダムだった。


業務連絡の内容。クリーニング箇所は洗濯機とエプロン内部洗浄。ここから少しややこしい。クリーニングする日の前日にエプロンを自分で開けて中身を確認したそうで、そのまま一度脱衣所に出て、扉を閉めたら、エプロンの蓋が倒れてしまい、扉が開かなくなったらしい。エプロンの蓋が内側から、つっぱっている状態。何でエプロン開けたんだろう。そのため、クリーニング当日に扉を開けるため、別業者が入る。浴室に入れる状態になってからスタート。同じマンションなので、一度扉の状態を見て、直せそうなら直して欲しいときた。


連絡して伺った。あの濃い黄色の眼鏡をかけた白髪のマダムだった。「あの時はどうも」軽く挨拶をして、扉を見る。びくともしない。すりガラスで向こう側が見えない。何でこんなことしたんだろう。「クリーニングしてもらうのに、少し綺麗にしておこうかと思いまして」思わず、「そうですよね」と言ったけど、そうですよねじゃない。扉は非常時に使用と書いてあるシールを見つけて、スライドしたら上のレールから外すことができた。同じ容量で下も外して無事解決。「これで扉を開ける業者を呼ばなくて済んだわ!」と大喜び。よかったよかった。でもぼくが呼ばれてます。



おしまい。
今日も見ていただき、ありがとうございました。

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