エアコンクリーニング中のお客様は待ちぼうけ。待ち方も様々。興味津々でじーっと見てる人。会話を楽しむ人。在宅ワークする人。休憩する人。買い物に出かける人。ケーキを食べる人。疲れて寝る人。終わったら起こしての人。いろんな人がいる。
全て終わったかと思いきや、見積り依頼が来た。片道1時間かかる場所。もう当たりは暗くなってきた。玄関を開けるとおばあちゃんだ。一人暮らし。年金を受給しながら、年金だけでは足りないので働いている。1人では片付けれないので、頼んでくれた。依頼内容は浴室、エアコン、キッチン換気扇、フローリング、漫画や粗大ゴミ回収。不用物選別。整理整頓。金額を提示。即決してくれた。「青井さん、ありがとうございます！私を見捨てないでくださいね！」「見捨てたりしないですよ！一緒にがんばりましょ！」こう言うのは滅多にない。でもなんだかワクワクする。
来月行くことになった。漫画が大量にあるので、ついでに持って帰ることにした。ゴルゴ13がたくさんある。「ゴルゴ13が好きで全巻買っちゃったの」ゴルゴ13が好きだなんてワイルドすぎるおばあちゃん。シティハンターも全巻あった。シーラカンスの夏休みという漫画もあった。聞いたことないな。全部で300冊くらい。
帰りにブックオフに寄り、全て引き取ってもらった。「値段のつかないものが多いかもしれないですが、宜しいでしょうか」値段がついたらラッキーだ。でも数百円にはなるかな。営業時間帯ギリギリだったので、終わり次第電話してもらうことにした。帰宅してすぐに知らない番号から着信。ブックオフからだ。「大変申し上げにくいのですが、全て値段がつけられない商品でした。それでも構いませんでしょうか」本当に値段つかなかったんだ。とりあえず処分できたからいいや。
おしまい。
今日も見ていただき、ありがとうございました。
